昨年の愛知県の交通情勢は残念ながら前年対比28人多い225人もの多くの命が失われ、再び交通事故死亡者数全国ワースト1位となりました。交通事故の特徴として高齢者の交通死亡事故が50.7%と半数を超え、また歩行者の事故が多発・増加しています。 また急増する自転車・二輪車事故に対する対策も含め、高齢者と子どもを守る対策が急務の課題とされています。
昨年は5年間の第9次愛知県交通安全計画がスタートし、特に通学路におけるカラー標示や防護柵などの安全対策を推進するとされています。悲惨な交通事故を防止するためには「人優先」の考え方や交通ルールを守ることが重要ですが、さらに事故を抑止するインフラ整備も大変重要な要素であります。
平成24年度も会員の総力を挙げて、交通安全県民運動に積極的に取り組むとともに、交通安全施設の整備を通し交通安全に貢献してまいりたいと思います。
更に「子どもを守ろうプロジェクト」においては昨年第3回全国交流会を群馬県で開催し、愛知県から呼びかけた犯罪や交通事故、災害から子どもを守る運動が名実ともに全国に大きく展開されております。本年も防犯少年団「KONOHAキッズ」への支援を継続するとともに、愛知県「児童生徒等見守りネットワーク」へ参加し、未来を担う子供たちの安全確保に寄与してまいります。
災害対策としまして、昨年6月に東日本大震災の被災地である陸前高田市へ当協会の備蓄保安機材を寄付するボランティアを実施しましたが、岩手県協会との災害共同プロジェクトを継続するとともに、当地において予想される東海・東南海・南海連動型大地震に備え、本年度も「非常災害時保安機材供給ネットワーク」の体制を整え地域防災訓練を実施します。また豊田市で開催される愛知県総合防災訓練にも参加してまいりたいと存じます。
また本部の新法人移行に対応し、本年は愛知県協会の今後の在り方を検討してまいりたいと存じます。