平素は当協会にご指導、ご鞭撻を賜り心より御礼申し上げます。
「第11次愛知県交通安全基本計画(案)」においては令和7年に24時間以内の交通事故死者の目標を125人以下にするとされております。また更に今年も技術研修会や広報活動により特に子どもたちや高齢者の安全提案を通じ世界一安全な道路の実現に向けて活動してまいります。
また道路インフラの老朽化についてはこれも年々大きな課題となってきており、3年のサイクルで大型標識について点検が実施されております。当協会も調査ボランティアを実施していますが、特に標識の表示劣化や行先がわかりにくい標識板の更新など、老朽化した安全施設の更新が推進されることを切に願うところでございます。
愛知発の事業として、交通事故・犯罪・災害から子供を守ろうプロジェクトは全国各地で展開されました。こうしたボランティア活動を通じ、通学路やスクールゾーンにおける安全対策に寄与し、子どもたちの命を守ってまいります。
歩行者の安全対策として、歩道幅員が1m以上2m未満の場合は「高強度の歩行者自転車用柵」の設置を提案してまいりましたが、これが生活道路用柵として位置づけされたものと思います。通学路においては車道を狭め、歩道空間を広げそこに防護柵を設置することにより物理的に子どもたちの安全を確保するようPRを進めていきたいと思います。
「登下校防犯プラン」において、通学路の危険個所に「子どもを守る標識」を設置する協力をするなど、防犯の一助となるよう活動してまいります。
安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン(平成28年改訂版)によると、自転車走行空間の計画では、自転車道・自転車専用通行帯・車道混同の3つを柔軟に組み合わせてネットワーク形成を行うこととなります。当協会では、路面表示仕様の普及や国道、県道、各市町村道のそれぞれの道路環境にあった提案ができるようにしてまいります。
建設産業における担い手確保は大きな問題となっていますが、当協会においても路面標示施工技能士、登録標識・路面標示基幹技能者、道路標識設置点検診断士などの資格制度を今年も推進し、建設キャリアアップシステムの普及を含め「あいち土木の魅力・未来プロジェクト」へ参画するなど、魅力ある業界づくりを推進し人材育成を勧めてまいりたいと存じます。
結びになりますが、今年度より当協会の会長を務めさせていただくことになりました。微力ではございますが、尽力させていただく所存です。皆様のお力添えをいただくこと、心よりお願い申し上げます。
このような数々の課題に本年も会員が一致団結して取り組み社会に貢献してまいりたいと存じますのでどうかよろしくお願い申し上げます。