平成26年4月、当協会は一般社団法人を設立し、気持ちも新たに公益活動を推進してまいりました。長年逆風にあった建設業界も、品確法・建設業法・入契法のいわゆる担い手3法が改正され、ダンピングの排除や人づくりを中心とした建設産業の育成を目指した環境が作られつつあります。
昨年の愛知県の交通情勢は、交通事故死者数が213人と前年対比プラス9人と増加し、13年連続の全国ワースト1位となり依然厳しい状況が続いています。本年も通学路やスクールゾーン、自転車走行空間、高齢運転者の安全対策等の研究とご提案を通じ、悲惨な交通事故の減少に寄与してまいります。
また高度成長期に設置されました道路標識や防護柵、道路反射鏡などは、設置から数十年が経過しその機能が大きく劣化しているものも多くメンテナンスが必要となっています。本年も「老朽化した安全施設及び危険箇所調査」を実施するとともに、メンテナンスサイクルの工程表による更新のご提案をしてまいります。
平成18年に始まりました「子どもを守ろうプロジェクト」は、本年10年目を迎えます。全標協の安全アイテムで子どもたちを守ろうと愛知県からスタートしたこのボランティア活動は、全国各都道府県で実施されてきており、全国運動として展開されています。本年も未来を担う子どもたちの安全を願い「子どもを守ろうプロジェクト」を推進いたします。
災害対策としまして、当地において予想される南海トラフ巨大地震に備え、本年度も「非常災害時保安機材供給ネットワーク」の体制を整え地域防災訓練を実施します。また岡崎市で開催される愛知県総合防災訓練にも参加いたします。
建設産業における高齢化と若年従業者の問題に対応し、登録標識・路面標示基幹技能者、道路標識設置・診断士等の育成、更には魅力ある雇用環境への取り組み、工事発注の平準化の推進に取り組みます。