設置されてから20年以上経過し、錆や高さ不足、旧規格などで強度の不足した防護柵のストックは年々増加しています。この老朽化した安全施設は、安全対策の確保の観点からも早い時期からの取替が望まれています。
当協会では、昨年この「老朽化した防護柵の取替の目安」についてご提案したところですが、本年はもう一歩踏み込み「老朽化した防護柵の取替ランク」について取りまとめパンフレットを製作いたしました。
この取替の基準についてはこれまで統一化されておらず、その順位もまちまちでしたが、このたびの取替ランクの提案をご参考としていただければ幸いです。安全施設の更新が速やかに行なわれ、交通事故の抑止に少しでも貢献できますことを期待するところでございます。
(詳しくは「老朽化した防護柵取替ランク」パンフレットをご覧下さい。)
1 (至急取替) |
2 (要取替) |
3 (取替時期を考慮) |
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ガードレール | 錆 | ・錆がかなり進行し穴空きが見られる ・錆によって材料の肉厚に著しく変化が見られる(支柱地際) |
・錆がかなり進行している(30%以上) |
・錆が進行している(30%以下) |
規格 | ・旧タイプ(支柱径114.3未満のもの) ・アダプターによって嵩上げされている |
・旧タイプ (レールが現基準と異なるもの) |
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基準高 H=600 |
・設置高が基準値の−100mm以上 | ・設置高が基準値の −50mm~−100mm | ||
設置箇所 | ・交差点部に設置されている | ・歩車道分離に設置されている | ||
ガードパイプ | 錆 |
・錆がかなり進行し穴空きが見られる ・錆によって材料の肉厚に著しく変化が見られる(支柱地際) |
・錆がかなり進行している(30%以上) | ・錆が進行している(30%以下) |
規格 H=600 |
・旧タイプ (支柱径114.3未満のもの) |
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基準高 | ・設置高が基準値の−100mm以上 | ・設置高が基準値の−50mm~−100mm | ||
横断防止柵 | 錆 | ・錆がかなり進行し穴空きが見られる ・錆によって材料の肉厚に著しく変化が見られる(支柱地際) |
・錆がかなり進行している(30%以上) | ・錆が進行している(30%以下) |
基準高 H=700 ~800 |
・設置高が基準値の−100mm以上 | ・設置高が基準値の−50mm~−100mm | ||
転落防止柵 | 錆 |
・錆がかなり進行し穴空きが見られる ・錆によって材料の肉厚に著しく変化が見られる(支柱地際) |
・錆がかなり進行している(30%以上) | ・錆が進行している(30%以下) |
基準高 H=1100 |
・設置高が基準値の−100mm以上 | ・設置高が基準値の−50mm~−100mm |
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歩道の路外の状況 | ・水路沿い(縦桟型へ) ・路肩公配が垂直に近く路外の段差がH=1.0m以上あるとき(縦桟型へ) |
・路外の段差がH=1.0m以上あるとき(縦桟型へ) ・通学路(縦桟型へ) |
・路外の段差がH=1.0m以下のとき(縦桟型へ) | |
高欄 | 錆 |
・錆がかなり進行し穴空きが見られる ・錆によって材料の肉厚に著しく 変化が見られる(支柱地際) |
・錆がかなり進行している(30%以上) | ・錆が進行している(30%以下) |
規格 | ・歩車道境界に車両用防護柵もしくはh250×w500の地覆コンクリートがなく、歩道部にアルミ製又は車両対応でない高欄が設置されている橋梁 | |||
基準高 H=1100 |
・設置高が基準値の−100mm以上 | ・設置高が基準値の−50mm~−100mm |
・錆がかなり進行し穴空きが見られる
・錆によって材料の肉厚に著しく変化が見られる(支柱地際)
・錆がかなり進行している(30%以上)
・錆が進行している(30%以下)
・旧タイプ(支柱径114.3未満のもの)
・アダプターによって嵩上げされている
・旧タイプ
(レールが現基準と異なるもの)
・旧タイプ
(支柱径114.3未満のもの)
・設置高が基準値の-100mm以上
・設置高が基準値の-50mm~-100mm
路外との落差が1M以上あり、また水路など危険な状況や通学路の場合は縦桟型の転落防止柵にすることが必要です。
■支柱を利用し横パイプ型から縦桟型転落防止柵に取り替えられる、愛知県統一タイプをご利用下さい。
・錆がかなり進行し穴空きが見られる
・錆によって材料の肉厚に著しく変化が見られる(支柱地際)
・錆がかなり進行している
(30%以上)
・錆が進行している
(30%以下)