技術情報

防犯機能の進化 「センサー」

　フェンス（Fence）柵。防壁。両方の意味を持ちます。社会の情勢変化によりフェンス・門が領地、農地、住宅の周りの柵から個々のニーズの防壁の役割が要求されるようになりました。出入の門と柵が生活を守る性能で設置されるようになり、生活様式の多様化にともないマンション、集合住宅の建設の際、侵入者、防犯に対する機器の設置が強化され接近制限、監視機能を持つ高性能な住宅が作られました。個人住宅についても「安全・安心まちづくり条例」により愛知県を始め防犯対策を講じた新築住宅には200万円までの住宅金融公庫の割増融資が導入されました。ここ数年の間、新技術の導入が進み高性能の装置が技術の発展により、その後の「テロ対策」生活を脅かし生命を奪う。凶悪犯罪から国民を守るため、数々の法改定時に公共各施設に防護のための先端技術施設設置義務が課せられ設置されました。

法整備の例 2002年12月　「SOLAS条約」締結 2001年9月アメリカ同時多発テロ事件後、国際法SOLAS条約により、港と船舶の保安対策の強化で全国の主要港で強固なフェンスとセンサー監視施設、カメラが設置されました。 2003年6月　「国民保護法」成立 重要施設、港、空港、原子力発電所、生活のためのライフライン、水道、ガス等の施設の警戒区域の制定。 2003年8月　学校施設整備指針の改正 2005年2月　ハイジャック・テロ対策等航空保安対策成立 場周フェンスの強化、センサー及監視の強化が計られました。

老朽化した防護柵取替ランク一覧表

　2005年2月の航空保安対策は既設の金網フェンスはテロ犯罪者による破壊に強いメッシュフェンスに取替指導されました。製品の進化対応が必要です。

センサー仕様の例

（1）フェンス面全体がセンサー化している方式

センサーケーブル
強誘電体プラスチックケーブル。
電気分極によりケーブル内部に永久電荷が貯えられた状態でケーブル全長がコンデンサーマイクと同じ原理で振動を電気信号に変換して異常を知らせます。

（2）見られたくない塀などの上に取り付けるセンサー方式

感圧コードセンサー
直径10mm。検知荷重３２KG以上。
乗り越えなどセンサーに荷重が載った時、異常を知らせます。

（3）赤外線センサー方式

フェンス上部のみならず、センサー光軸を遮断して電動装置等の可動、停止などのコントロールが可能です。又センサーが感応してカメラが記録を残す装置も各社から提案、販売されています。気象条件、動物の動き等、自然条件により誤報、失報に対応する機種製作が各社が製作されています。現在、ロボットの動き等もセンサーに反応した形で動きます。色、形だけでなしに五感も感知する様になりました。各自がセンサーに生かされる時代が来るでしょう。注目しましょう。