高強度の歩行者自転車用柵は、歩行者自転車用柵(P種)の水平方向の荷重を(1tの小型乗用車)の衝突を想定して高強度に改良したものです。
また、この柵の幅は115mmと薄く歩道幅員を広く利用できるデザインとなっています。
狭いスペースでも設置が可能となるスパイラル杭基礎を提案します。
従来の独立型基礎は、道路上の基礎幅は400mm×400mmが必要ですが、スパイラル杭基礎を使用すると基礎幅は150mm×150mmで設置が可能になります。
基礎の施工は小型機械を利用して、従来の施工時間を3分の1程度に短縮することが可能です。
従来のコンクリート基礎の撤去、新設に対して、引き抜き交換が可能なため工事が容易になります。破損や老朽化による撤去の場合は、引き抜きと締め固めをした後に、同じ場所に再打設が可能です。
また、掘削面積が少ないことから発生残土が減少し、施工時間を大幅に短縮することが可能となりました。
国土交通省国土技術政策総合研究所では、生活道路の交通事故は普通乗用車以下の軽い車両が多いことから、一般的なガードレールに比べて生活道路でも設置しやすい「生活道路向け防護柵」の検討を始めています。生活道路の交通事故の実態等を踏まえて設計条件を設定しています。
40km/hで走行する中型車
10度で衝突
狭道路に設置しやすい
「生活道路向け防護柵」の衝突実験
「生活道路向け防護柵」の衝突実験は、車両衝突に対して主に強度面からの機能性を確認することを目的とした実験です。衝突条件は、生活道路を走行している車両の状況を踏まえ、次のように設定し、実験を行いました。
〇衝突車両中型車(8t)
〇衝突速度 40km/h
〇衝突角度 10度
衝突後、柵の上部は最大94mm歩道側にたわんでいます。衝突車両は、柵を突破することなく、柵に沿うように進行しました。
後続車両及び対抗車両への影響が少ないと評価されました。