設置されてから20年以上経過した防護柵の多くは、錆びや腐食などの老朽化が著しく進んでおり、更新が必要となってきています。当協会では安全管理の観点から危険度を目安に、防護柵の取替ランクを設定しています。取替ランク1を至急取替が必要、取替ランク2を要取替、取替ランク3を取替時期を考慮するという3段階に分けて設定しております。
当協会では愛知県内にて「老朽化した安全施設及び危険箇所の調査」を毎年行っております。調査対象は、一般国道、主要地方道、一般県道です。
錆びや腐食によって劣化した防護柵を中心に危険箇所などを特定し、取替を積極的に提案しております。
海岸などの臨海地帯では海塩粒子濃度、風向き、湿度などに影響されますが、一般的な傾向として海に近いほど腐食速度は速くなります。調査による結果も沿岸部を走る道路では市街地よりも速く老朽化が進んでおります。
腐食してしまい、機能を失っているものに関しては、早急な対応が必要です。状況に応じて腐食している部分のみ交換するといった一時的な対策だけでも事故の重大化リスクを軽減できます。また長期的な維持が可能なため、安全性だけでなく経済性の面でも有効と考えます。私共専門業者団体は、これからも地域のインフラ、特に交通安全製品を取り扱う団体として、より円滑な交通安全施策の推進に寄与し、品質・安全・経済性を考慮した提案ができるよう、知識、技術の向上に努めていきたいと思います。