全国での交通事故死者数は昭和45年の16,765人(過去最多の年)以降、年々減少しており平成20年は前年と同様に6,000人を下回るようになりました。しかし、それでも毎年5,000人以上の方の尊い命が交通事故により奪われているという現実を我々は直視しなくてはなりません。私たちが暮らすこの愛知県におきましては交通死亡事故件数全国ワースト1位(5月末現在)という不名誉な立場から未だ脱出出来ずにいます。
我々愛知県協会では平成17年度よりカラー標示による様々な事故防止対策をご提案してまいりました。その中で本年度はカラー標示による「思いやりゾーン」の形成をご提案いたします。「思いやりゾーン」とはその名のとおり、運転者に思いやりをもって運転してもらう為の啓発を行うゾーンというものです。子どもやお年寄りなど交通弱者を事故から守るには車を運転する方の思いやりが必要不可欠であると考えます。
カラー標示で歩行帯を明示することにより運転手に少しの減速を促したり、子どもの飛び出し等に対する注意喚起が出来れば道路の環境は少しづつ安心、安全な方向に変わってゆくとおもいます。本年度、我々は「思いやり」をキーワードにカラー標示の普及活動を推進し、事故のない安心安全な社会づくりに貢献したいと考えています。