令和3年6月28日に千葉県八街市で発生した、八街児童5人死傷事故をはじめとする通学路での数々の悲惨な事故。これらの再発防止を目的に現在全国各自治体では多くの交通安全対策が進められています。
標示部会では、児童の安全な歩行エリアを確保するためのグリーンベルト設置を継続的にご提案してまいりました。この提案にプラスして、昨年度より横断歩道のグリーン化をご提案しております。これは横断歩道の白線の間をグリーンに塗装するもので、横断歩道の視認性向上とドライバーに対し通学路としての更なる啓発効果を狙ったものです。
愛知県に先立ち、山口県では県警察本部との協力のもと、小学校から半径500m以内の横断歩道を全てグリーン化する取り組みが既に始まっており話題となっております。当愛知県におきましても、令和3年度よりこの施策に取り組まれる自治体が増えてきております。
令和4年3月 西尾市
令和3年9月 東浦町
児童たちの安全を確保しようと、山口県防府市は小学校周辺にある横断歩道のカラー化を進める。ドライバーから見えやすくするため、白線と白線の間を緑色にする。
対象は、市道で信号機がない横断歩道。今年度当初予算では、小学校の半径250メートルにある約70か所で行う計画だったが、6月に千葉県で児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷する事故が発生したことを受け、範囲を拡大。対象を半径500メートルの約160か所に広げ、消えかかったラインも塗り直す。事業費は当初予算と合わせて5000万円。作業は今月から始め、今年度内に終える予定。
試験的に白線の間を緑に塗った横断歩道