平成28年度の遮音壁工事の発注は愛知県においてはありませんでした。その他名古屋高速道路公社においては遮音壁修繕工事が3件裏面吸音板工事が1件の発注がありました。
愛知県下においても過密化する道路構造、高規格道路等の整備および道路の高架構造などによる騒音対策が必要不可欠になってきます。
当協会としても快適な都市空間の環境づくりに寄与できるよう技術提案をしていきたいと思います。
騒音とはうるさい、耳障りな音の総称であって大きさだけでは議論できない性質のものですが環境基準を決めるうえで物質的に表しやすいものが大きさしかないため音圧レベルで音や騒音の強弱を表しています。この数値はデシベル(dB)という単位を使用し、環境白書の中ではおおむね昼間においては65dB以下と定められています。騒音の基準としてこれ以上の数値になれば騒々しいという判定になってきます。遮音壁を設置することにより音源から受音点に達するまでに減衰効果が発生するため騒音対策となります。環境基準にあった遮音壁の設置を提案いたします。
昨今の遮音壁の中に光を通す透光型の遮音壁がありますがこれに吸音性を持たせたものが開発されています。これを使用することにより民家側等への透光機能と防音機能を持たせることができる技術です。その他同じ透光型ですが従来品はポリカーボネート材を使用していましたが最近の技術としてガラス材を使用した透光型パネルが採用されています。
ポリカーボネートに比べ経年変化による黄ばみがないことと表面の平滑性が向上し波打つ景色がなくスッキリ透明になります。またポリカーボネートは難燃性素材であったがガラス材では不燃性になり火災の延焼を防ぐことができます。当協会ではこういった新技術を研究しご紹介をしていきたいと思います。