本年4月1日、当協会は一般社団法人愛知県道路標識・標示業協会としてスタートいたしました。
この一般社団法人設立において会員一同気持ちを新たにし、公益活動をいっそう推進し社会へ貢献してまいりたいと存じます。
さて昨年の愛知県の交通情勢は、交通事故死者数が前年対比マイナス19人と減少し219人でしたが、残念ながら11年連続の全国ワースト1位となり、依然厳しい状況が続いています。本年も、通学路の安全対策や自転車走行空間、ゾーン30、ラウンドアバウトなど、安全対策の研究とご提案を通じて、悲惨な交通事故の減少に寄与してまいりたいと存じます。
また、笹子トンネル事故に見られる道路インフラの老朽化は、交通安全施設においても大きな問題となっています。高度成長期に設置されました道路標識や防護柵、道路反射鏡などは設置から数十年が経過し、その機能が大きく劣化しているものも多く、メンテナンスが必要となっています。本年も「老朽化した安全施設及び危険個所調査」を実施すると共に、より効果的かつ経済的なご提案をしてまいりたいと思います。更に、全標協本部が本年より始める「道路標識設置・診断士」に協力し、標識診断のプロの育成を推進してまいります。
日本の未来を担う子どもたちが、交通事故や犯罪の犠牲となる事故が多発しています。全標協の安全アイテムで子どもたちを守ろうと、愛知県発の「子どもを守ろうプロジェクト」が全国各都道府県で実施されて来ています。本年は、愛知県犬山市で第6回全国大会を実施させていただく予定です。全国からのお客様を心からおもてなしすると共に、子どもたちの安全を願う運動を更に拡げてまいりたいと存じます。
災害対策としまして、当地において予想される南海トラフ巨大地震に備え、本年度も「非常災害時保安機材供給ネットワーク」の体制を整えて地域防災訓練を実施します。また、碧南市で開催される愛知県総合防災訓練にも参加してまいりたいと存じます。