令和元年度事業計画
昨年の愛知県の交通情勢は、交通事故死者数が189人と前年に対比して11人マイナスとなりましたが、16年連続の全国ワースト1位となり依然厳しい状況が続いています。「第10次愛知県交通安全計画」においては令和2年までに死者の目標を155人以下にするとされております。当協会といたしましても、今年も交通安全施設の整備と特に子どもたちや高齢者の安全提案を通じ交通事故死者数全国ワーストワンを返上する一助となってまいりたいと思います。
昨年は西日本豪雨や記録的猛暑、大型台風など温暖化などの気候変動に伴う異常気象の発生が激化した一年であり、これまで以上の非常災害の備えが必要となってきました。当協会も、当地において予想される南海トラフ巨大地震や豪雨等に備え本年度も「非常災害時保安機材供出ネットワーク」の体制を整え地域防災訓練を実施し、豊橋市で開催される愛知県総合防災訓練にも参加いたします。
老朽化した交通安全施設のストックは年々増加してきており、早急に更新していく必要があります。昨年全標協においてこれまでの道路標識設置・診断士制度が発展的に解消され、新たに道路標識点検診断士制度が設けられ本年1月国土交通省において追加登録されました。本年も標識点検のプロとしてこの制度を推進するとともに、老朽化した安全施設の更新が推進されますよう「老朽化した安全施設及び危険箇所の調査」を実施いたします。
愛知県から発信しました交通事故・犯罪・災害から「子どもを守ろうプロジェクト」は全国各地で実施されるようになり全国運動となってまいりました。昨年5月新潟市で発生した女児殺害事件への対応として政府関係閣僚会議により「登下校防犯プラン」が策定されました。当協会は愛知県警察本部に協力し通学路の危険箇所に「子どもを守る標識」の設置を行いました。今年も防犯少年団KONOHAキッズとのボランティアを実施し、子どもたちの安全に寄与してまいります。
建設産業における担い手確保は大きな問題となっていますが、当協会においても登録標識・路面標示基幹技能者、路面標示施工技能士などの資格制度を今年も推進し、人材育成を進めてまいりたいと存じます。また働き方改革の一環として、工事発注の平準化の推進に取り組みます。
社会に貢献する協会として主に以下の公益活動を展開してまいります。
- 交通安全の推進に貢献
交通安全施設の専門工事業者団体として、令和元年度も引き続き安全技術の研究普及・危険箇所の調査・交通事故低減への提案など総力で行うと共に、交通安全県民運動に積極的に参加し県下の交通安全の推進に貢献してまいります。
- 「子どもを守ろうプロジェクト」の事業継続実施
- 各自治体への子どもを守る安全施設の普及をめざしPR活動を行います。
- 愛知県警察本部が設置した防犯少年団「KONOHAキッズ」への協力を行い、子どもたちの防犯活動を支援します。
- 「登下校防犯プラン」に協力し、通学路の危険箇所に「子どもを守る標識」を設置します。
- 全国各都道府県協会と連携し「子どもを守ろうプロジェクト」の全国展開を推進します。
- 愛知県教育委員会の「児童生徒等見守りネットワーク」に参加し、児童生徒の安全確保に協力します。
- 非常災害時の体制整備
- 「非常災害時保安機材供出ネットワーク」の地区別出動班による地域ごとの訓練を実施し、非常災害時の出動に備え体制を整えます。
- 愛知県総合防災訓練へ参加し、関係機関とともに地域防災に貢献します。
- 愛知県建設局の備蓄する災害用保安機材の被災場所への設置協力を致します。
- 緊急輸送道路の整備への提案、協力を行います。
- 交通遺児への寄付の実施
交通遺児への奨学金等の寄付を行います。
事業計画内容は以下の通りです。
記
- 法令の順守
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独占禁止法・入札契約適正化法の順守
「公正で自由な競争」と「適正な施工体制」の確保について協会員への指導、教育を徹底し信頼される協会作りに努める。
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公共工事への暴力団の介入排除
暴力団対策法及び愛知県暴力団排除条例に基づき、会員企業の関わる公共工事から暴力団の介入排除に努める。
- 専門事業者団体としての技術の向上・調査・提案
- 標識、標示、防護柵・高欄・フェンス、遮音壁、安全施設 各部会における調査、研究、提案
- 子どもを守る安全施設の研究、提案、普及
- 防災標識等、自然災害に対応した安全施設の研究、提案、普及
- 「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン(平成28年改訂版)」に準じた自転車安全対策の研究、提案、普及
- 夏季アジア競技大会(2026年)の開催に伴う交通安全施設の提案
- 公益活動の実施
- 「子どもを守ろうプロジェクト」事業 防犯少年団「KONOHAキッズ」「児童生徒等見守りネットワーク」への協力
- 交通安全運動事業 地域の交通安全県民運動への積極的参加
- 交通遺児寄付事業 公益財団法人 東海交通遺児を励ます会への寄付
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非常災害対策事業 非常災害時供出ネットワークの充実
愛知県総合防災訓練への参加・ブロックごとの防災訓練の実施
- 本部・支部事業の実施協力
- 路面標示施工技能士検定への協力
- 道路標識点検診断士制度への協力、登録標識・標示基幹技能者制度の推進
- 「子どもを守ろうプロジェクト」の本部全国展開への協力
- 建設キャリアアップシステムの普及
- 支部委員会活動への協力
- 道路ふれあい月間への参加協力
- 本部・支部講習会への参加
- 広報資料の迅速な配布PR
- 研修会、講習会の開催
- 専門技術研修会の開催(官庁・会員)
- 施工管理講習会の実施
- 必要に応じた安全講習会の開催
- 関係機関団体との連携及び協力
- 交通安全運動への協力 「愛知県交通安全推進協議会」 「愛知県高速道路交通安全協議会」の主催する交通安全運動への積極的な参加
- 国土交通省 社会保険未加入企業(下請を含む)への加入周知啓発への協力
- 「児童生徒等見守りネットワーク」における愛知県教育委員会、愛知県警察との連携
- 公益社団法人 愛知県防犯協会連合会(賛助会員)及び中区防犯連合協議会(会員)への事業協力
- 中区少年補導委員会への協力と巡視活動の実施
- 委託事業の適切な推進
一般社団法人として委託者のニーズと信頼に応える委託事業の推進に努める。
- 広報活動の積極的な展開
- 広報誌「あんしん道あいち」の発行
- 協会ホームページによる公益活動等の広報活動
- ボランティア活動及び専門技術資料のパンフレットの作成と広報活動の展開
- 安全管理の徹底
- 安全確保のための施工体制の指導
- 安全運転に徹した交通事故防止
- 福利厚生事業の推進
親睦行事の計画的実施