平成30年5月、新潟市において、下校途中の7歳の児童が殺害され、未来ある尊い命が奪われるという、痛ましく許しがたい事件が発生したことは記憶に新しいと思います。政府においては、今回のような事件が二度と発生しないような対策を強化することは、関係省庁が横断的に取り組むべき課題であるという認識の下、平成30年5月18日「登下校時の子どもの安全確保に関する関係閣僚会議」を開催しました。
以降、従来の取り組みを検証した上で今般、「登下校防犯プラン」として、対策を取りまとめ社会全体で子どもの安全を守るため、この対策に迅速に取り組むこととしました。これが登下校防犯プランです。
前述のように、関係省庁が横断的に取り組むに当たり、下記のように役割分担と当協会の項目別の活動を記します。
【1】地域における連携強化・・・警察庁・文部科学省
【2】通学路の合同点検の徹底
及び環境の整備・改善・・・文部科学省
【3】不審者情報等の共有及び迅速な対応・・・警察庁
【4】多様な担い手による見守りの活性化・・・警察庁
【5】子供の危険回避に関する対策の促進・・・文部科学省
このうちの【2】,【3】について、当協会では提案とボランティア活動を行っております。
上記の【2】について、危険箇所の重点的な見守りという部分で、危険箇所に「見守りゾーン」という標識を設置し、危険箇所が一目瞭然にわかるようにして、子どもたちの防犯意識、また地域住民の監視の目を強化する効果を求めてきました。表題にあるように、このボランティアについては、みよし市の黒笹小学校、清須市の西枇杷島小学校の危険箇所に設置してまいりました。
清須市の設置箇所
みよし市の設置箇所
標識の設置については、主流として車線分離標に標識を設置するタイプで提案して、子ども目線でわかりやすくする目的で、低い位置に標識が来るようにしました。また【3】については、従来からあります児童生徒等見守りネットワークに協会員全員が参加することにより情報の共有化をしてまいりました。
みよし市黒笹小学校は平成30年12月21日、清須市西枇杷島小学校は平成31年3月4日に、小学校児童を集めて贈呈式が行われました。前山会長より目録の贈呈、今回の標識のレプリカを児童に手渡しました。どちらの児童もこれで安心して登下校が出来ます、ありがとうございましたとお礼の言葉を頂きました。この「登下校防犯プラン」は重要な国の施策と捉え、当協会も愛知県警と協力して、今後もボランティア活動を継続して行うことを計画しました。