私たち、全標協愛知県協会では平素より社会貢献活動として多くの公益活動に取り組んでいます。交通遺児基金事業は主に、「財団法人 東海交通遺児を励ます会」へ寄付活動を行なっています。この寄付活動も今年で13年目になりました。
平成21年11月13日、前山会長、本多交通安全運動事業委員長と「財団法人 東海交通遺児を励ます会」を訪問し、寄付活動を致しました。事務局長の馬場秀樹常務理事様より、交通遺児の現状、励ます会の最近の活動等についてのお話をお聞きしました。近年、交通事故は減少しているものの、絶対数から考えると交通遺児はなかなか減少していないのが現実とのことです。また、加害者と被害者との間で事故についてのギャップが大きく、残された家族は一生、消えない深い悲しみを背負うことになります。
「財団法人 東海交通遺児を励ます会」は、昭和44年3月に発足し、民間からの寄付のみで運営しています。今年で40年目を迎えました。会の目的は、交通事故などにより父母その他の保護者が死亡したり、重度の障害を受けた人の子ども、及び交通事故などによって障害を受けた子どもの福祉、自立を支援することです。そして、会の主な活動は、小学校の入学祝金や高校進学の奨学金・就職祝金等の贈呈、2泊3日のサマーカヌーキャンプ、毎年12月23日に行われる「励ます大会」、保護者懇談会や保護者の集まりなどを開催しています。また、今年は40周年記念事業として、「親子で一日旅行」のりんご狩りを開催しています。
馬場事務局長より、2泊3日のサマーカヌーキャンプは、子どもたちにとって大切な思い出になり、大きな成長にも繋がっているとお聞きしました。「初参加の子どもは、家族と離れ心細いでしょうが、カヌーで湖に入ると自然の開放感ですぐにみんな仲良くなり、低学年が高学年に追いつこうとする姿はとても楽しそうです。」と実に嬉しそうにお話をしてくださいました。そのサマーカヌーキャンプに参加した交通遺児の作文を掲載します。これからも寄付を継続し、交通遺児のために少しでも役に立っていきたいと思いました。